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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年6月23日

CubaseでCelemony Tonalicが利用可能に

CelemonyといえばMelodyneを世に送り出した、ピッチ編集の老舗。そのCelemonyが新たに開発したTonalicが、SteinbergのCubaseに無料で組み込まれることになった。二社の提携によって実現したこの話、さらっと読み流すには少しもったいない。

Tonalicが何をするツールかというと、「適応性の高い音楽パフォーマンス」を楽曲に持ち込むことができるもの、と説明されている。つまり、より自然で表情豊かな演奏をプロジェクトに乗せることができる。ベタ打ちのMIDIにありがちな「人間が弾いていない感」を埋めにいく方向のツール、という理解でほぼ合っているはずだ。

で、これがCubaseユーザーに向けて無料で使えるようになった。追加課金なし。Cubaseを立ち上げたら、もうそこにある。これはわりとシンプルにすごい話だと思う。

AIで音楽を作ろうとしているクリエイターにとって、課題のひとつは「生成された音の無機質さ」だ。メロディもコード進行も悪くないのに、どこか人の体温を感じない。そこにTonalicのような「演奏の表情を足すレイヤー」が加わるとどうなるか。生成と人間的なニュアンスの橋渡しをするパーツが、標準装備に近い形でDAWに入ってくる、ということになる。

うちの見立てを正直に言えば、このタイプのツールは今後ますます重要な位置を占めると思っている。「何を作るか」と「どう鳴らすか」はもともと別の問題で、生成AIがカバーできる範囲が広がるほど、後者の「鳴らし方の解像度」が差になってくる。CelemonyがMelodyneで証明してきたのは、そのあたりの繊細な領域で長く戦えること。Tonalicがその流れに乗るなら、注目する理由は十分にある。

ただ、「無料で使える」という事実は魅力的な反面、それがCubaseというDAWへの囲い込みでもある。ツールを試したければCubaseを使うほかない。それをメリットと取るかどうかは、あなたの制作環境次第だ。

さて、演奏の表情までツールが補ってくれるようになったとき、「自分が弾いた」とは何を指すのか。その問いは、今日よりも明日のほうが少しだけ複雑になっている。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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