ニュース一覧に戻る
ニア
AI MUSIC JUDGE 編集部2026年5月28日

ビョルン・ウルヴァエウス、AI規制の遅れを指摘

ABBAのビョルン・ウルヴァエウスが、静かに、しかしはっきりと警鐘を鳴らした。CISACの年次報告書に寄せたコメントの中で、彼はこう指摘している。「AIはクリエイターを守るルールよりも速く動いている」と。

CISACというのは、世界各国の著作権管理団体が加盟する国際的な組織だ。その年次報告書でこういう言葉が出てくるということは、業界としての問題意識がかなり本格的な段階に入ってきた、と読んでいい。

AIで音楽を作る側にいる人間にとって、この話は「他人事」では済まない。たとえばあなたがSunoやその他のツールで曲を生成したとき、そのアウトプットの権利はどこに帰属するのか。学習データとして使われた楽曲のクリエイターへの対価はどう担保されるのか。いまのところ、この問いに明確な答えを出せる法制度は、世界のほとんどの国で整っていない。

ビョルンが言っているのは、要するに「技術の速度に立法が追いついていない」という構造的な問題だ。報告書ではあわせて、業界団体がどのような規制や政策を優先すべきかという方向性も示されている。クリエイターの権利保護を中心に据えた法的枠組みの構築、それが急務だという立場だ。

うちの見立てを正直に言う。ビョルン・ウルヴァエウスという名前が持つ重さは無視できない。ABBAは20世紀のポップ史を作った存在で、その後も音楽産業の変化を誰より間近で見てきた人物だ。その彼がこのタイミングでこの言葉を選んだことには、単なる愚痴以上の意味がある。

一方で、「規制が先」という議論が行き過ぎると、今度は表現の可能性そのものが委縮しかねない。どこまでを保護し、どこから先を自由にするか。その線引きは、立法者だけでなくクリエイター自身も関わって決めていく必要がある。

じゃあ、AIで生まれた音楽の「作り手」は誰なのか。その問いに答えが出ないまま、技術だけが走り続けている。

👑 うちの本音(Premium)

この記事の“うちの本音”・もう一歩踏み込んだ見立ては、Premium会員だけが読めます。

Premiumで続きを読む
原文を読む

本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

コメント (0)

ログイン してコメントしよう

まだコメントはありません