ブログ一覧へ戻る
2026年6月14日運営ノート / サイトの背景

AI MUSIC JUDGE をなぜ作ったか

個人で音楽を作る人が増えているのに、誰も批評してくれない。その問題意識から始まったサービスが、どう変わってきたかを正直に書きます。

音楽を作る人が増えた。でも誰にも届かない、という問題をずっと見てきた。

近年、AI 音楽生成ツールが普及して、楽器を弾けない人でも音楽を作れるようになった。それ自体はいいことだと思っている。でも問題が一つある。

個人が作った音楽を、誰かがちゃんと「批評」してくれる場所がない。

ミュージックマガジンや音楽専門誌では、複数のレビュアーが同じ作品に対して別々の批評を書く「クロスレビュー」という形式があった。たとえばアルバム一枚に対して、A が 80 点をつけ、B が 50 点をつけて、それぞれの理由を書く。読む側からすると、評価の差それ自体が面白い。

でも、こういう批評は「売れているアーティスト」にしか来ない。個人で作った曲に、雑誌社がクロスレビューをしてくれることはまずない。

半年待った理由

半年前から構想はあった。AI でペルソナを複数作って、音楽雑誌のクロスレビューみたいに批評してくれるサービス。ただ、当時は API コストの問題があって、やろうとするとお金がかかりすぎた。技術的に無理ではなかったが、採算が合わなかった。

「いつかできるかもしれない」と思いながら待っていた。AI の API コストが少しずつ下がってきて、「今ならいける」と判断したタイミングで作り始めた。それが AI MUSIC JUDGE の出発点です。

最初に作ったのは 4 人格の AI 審査員でした。それぞれ違う評価軸を持っていて、同じ曲に対して違うスコアとコメントを返す。音楽雑誌のクロスレビューをそのまま AI でやる、というイメージです。

アーカイブという発想は後から来た

立ち上げてしばらく経ってから、気づいたことがある。

X や YouTube に AI 音楽が点々と上がっている。でも、どこにもまとまっていない。ある人が作った曲を見つけても、その人の他の曲がどこにあるかわからない。投稿してもタイムラインに流れていって、残らない。

「うちのサイトはアーカイブとして使えるんじゃないか」と思った。批評サービスとしての機能に加えて、AI 音楽の記録と保存の場所という役割が見えてきた。この気づきは最初の設計にはなかった。

同時期に、AI 画像投稿サイトのいくつかを参考にした。でも、音楽と画像は「重さ」が違う。画像はスクロールしながらパッと見て反応できる。音楽は聴かないといけない。それだけで、発見されにくくなる構造的なハンデがある。このハンデとどう戦うかは、今も考え続けている問いです。

今やっていること

目立たない作業が多い。X で AI 音楽を作っている人のポストにいいねをしたり、フォローしたり、時々コメントしたり。派手ではないけど、続けることに意味があると思っている。

サービスとして考えるべきことも残っている。無料会員と Premium 会員の差別化、AI 審査員をどう育てていくか、コミュニティをどう厚くするか。どれも正解がわからないまま、試しながら進んでいる。

目指しているところ

音楽との付き合い方は変わってきた。テレビを見ない人が増えて、YouTube で好きなものだけ見ればいいという時代になっている。それはミュージシャンにとって厳しい面もあるけれど、個人クリエイターにとっては逆にチャンスでもある。中間業者を通さずに、作った音楽を直接誰かに届けられる。

AI 音楽は、その流れをさらに加速させる技術だと思っている。まだ「AI で音楽が作れるの?」と知らない人の方が多い。その人たちに知ってもらう機会を作っていきたい、というのが今の一番素直な気持ちです。

日本一の AI 音楽投稿サイトを目指す、と言うと大げさに聞こえるかもしれない。でも本気でそう思っている。批評から始めて、アーカイブになって、次はどうなるか。まだわからないことの方が多いけど、運営を続けていくことだけは決めている。

この記事を書いた人

ジェフ兄 — AI MUSIC JUDGE を 1 人で運営している個人開発者

プロフィールを見る