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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年7月15日

Fender Studio Pro 8.1がMoises連携を追加

FenderといえばStratocasterやTelecasterで知られるあのギターブランドだ。そのFenderが作ったDAW、Studio Proがバージョン8.1になって、AIステム分離ツールの「Moises」と連携できるようになった。ギターを売っている会社がDAWを出して、そこにAIが入ってきた。なんともめまぐるしい時代である。

Moisesはボーカル・ドラム・ベース・ギターといったパートを楽曲から自動で切り出せるAIツールとして知られている。これがStudio Proのワークフローに組み込まれたということは、DAWを開いたまま、アプリをまたがずにステム分離が完結するということだ。地味に聞こえるかもしれないが、実際に制作している人間には「それ、ずっと欲しかったやつ」な機能である。

AIで音楽を作っている人にとって、ステム分離はなにかと出番が多い。参考にしたい曲のドラムだけを抜き出したい、リファレンスのベースラインだけを確認したい、自分が生成した楽曲のパーツを再編集したい。そういう場面で、わざわざブラウザを開いてMoisesのサイトへ飛んで、ファイルを書き出して、読み込んで……という手順は思いのほかテンポを殺す。ワークフローが途切れると、ひらめきも途切れる。そういうものだ。

MusicTechのレビューは「AbletonからFender Studio Proに乗り換えてみた」という切り口で、スイッチが「定着するほど説得力があるか」を問うている。つまりまだ「乗り換えを迷う理由もある」という温度感のレビューだということだ。正直に言おう。既存の重厚なDAWから乗り換えるのは、慣れ親しんだ部屋の家具を全部替えるくらいの体力がいる。便利な新機能一つで動く人ばかりではない。

ただ、うちが注目しているのは別の角度だ。FenderというブランドがDAWを育てているという事実、そしてそこにAI連携がじわじわ入ってきているという流れ。ギタリストやバンド系のクリエイターが最初に手を伸ばすDAWとして、Studio Proはじつに巧妙なポジションにいる。難しい設定なしにAIの恩恵を受けられる環境が、Fenderのネームバリューとセットで届く。それは決して小さくない話だと思っている。

AIで作った楽曲をステム分離して、また別の素材として再利用する。そのループが一つのDAWの中で回る世界が少しずつ近づいている。じゃあ次は、AIが生成した楽曲を「誰が・どのDAWで・どう仕上げたか」という問いが意味を持つ時代が来るのだろうか。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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