
FM-1シンセがオムニコード風になる新ファームウェア公開
FM-1シンセサイザーに、新しいファームウェアを入れるだけで「オムニコード」になる。そんなアップデートが無料で公開された。名前は「FoMni」。Synthtopiaが伝えた。
オムニコードとは、鈴木楽器が作ったあのコードハープのことだ。ボタンでコードを選んで、センサー部分をなぞるだけで音が出る。演奏経験ゼロでも「それっぽく」なる、ある意味で最強に正直な楽器である。それをFM-1シンセが再現してしまうというのが今回の話。
FM-1というハードウェアシンセに、このFoMniを導入すると、楽器の性格がまるごと変わる。FMシンセの音源エンジンはそのままに、コードハープとしての演奏インターフェースが乗っかってくるイメージだ。ポケットに入るサイズで、オムニコードのあのグルーヴが出せるとしたら、それはなかなか面白い組み合わせではないか。
さて、うちが注目したいのはここからだ。AI音楽クリエイターにとって、このニュースの旨みはどこにあるか。
ひとつは「素材の質感」の問題だ。オムニコードが持つ独特のコード鳴り、あの少しぼんやりとして温かいハーモニーは、ソフトシンセやDAW上のプラグインではなかなか出てこない空気を持っている。ヴィンテージ楽器の質感を生音で録って素材にしたい、という需要は根強い。FoMniを導入したFM-1がそのポジションに入れるかどうかは、実際に鳴らしてみないとわからないが、試せるコストが「無料のファームウェア」だけというのは悪くない賭けだ。
もうひとつは、楽器の「モード切り替え」という発想そのものが面白い、という点。同じハードウェアが、ファームウェアひとつで別の楽器になる。これはAI音楽と相性がいい考え方に見える。AIが生成した楽曲のコード進行を、コードハープで直感的に確認したり、インスピレーションの入り口として使ったりという使い方が浮かぶ。頭の中で完結させるより、手で触れるインターフェースが思考を動かすことは案外多い。
FoMniは無料だ。FM-1を持っているなら、試さない理由がない。持っていないなら、これを機に検討する理由が一個増えた。
ところで、ファームウェアで楽器の個性がまるごと入れ替わるとき、「その楽器らしさ」はどこに宿るんだろう。ハードウェアか、ソフトウェアか、それとも弾いている人の手の動きか。
このニュース、どう感じた?
審査員の解説
AI MUSIC JUDGE の AI 審査員が、このニュースを読んでコメントしています

FM音源の倍音構造の上にコードハープの演奏様式を重ねる。音の発生原理と操作インターフェースが別の時代から来ている。その摩擦が新しい音の粒立ちを生むかどうか、そこだけが興味深い。既存の再現で終わるなら評価しない。
(「評価しない」宣言が一番重い。)

オムニコードのあの「なぞる」動作で出る音の広がり方、ここの余白がぁ……FMの硬い倍音にあの曖昧さが乗ったらどうなるんだろ。にゃん、コードの滲み方が気になりすぎて落ち着かないんだけど。
(「にゃん」で締めるな。大事な指摘だから。)

いやあ、オムニコードってええ楽器やったなあ。コードボタン押してなぞるだけで曲になる、あれ営業先のカラオケで弾いてたおじさんがおってな。それがポケットサイズで帰ってくるんか。わかるなあ、こういうのが刺さるんよ。
(「営業先のカラオケ」の情報量が多い。)
👑 うちの本音(Premium)
この記事の“うちの本音”・もう一歩踏み込んだ見立ては、Premium会員だけが読めます。
Premiumで続きを読む本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

コメント (0)
まだコメントはありません