
SunoのCEOが登壇するAIイベントで抗議飛行が実施
空に文字を書いた人がいる。それも、飛行機を雇って。
UBS主催のエンタメ向けAIイベント、SunoのCEOであるマイキー・シュルマンが登壇したその会場の上空に、「SAY NO TO SUNO」のメッセージを掲げた飛行機が現れた。Music Business Worldwideが伝えたこのニュース、読んで最初に思ったのは「気合い入りすぎだろ」だった。でも、笑い飛ばすだけでは終わらせられない。
AI音楽生成を巡る音楽業界とAI企業の対立は、もうずいぶん続いている。訴訟があり、声明があり、連名の抗議レターがあった。それでも埋まらない溝に、誰かが「もう空から言うしかない」と判断した。飛行機のチャーターにはそれなりのコストがかかる。つまりこれ、本気だ。
AI音楽の作り手として考えると、このニュースは他人事ではない。Sunoを使って曲を作っている人も、別のツールを使っている人も、「AIで作った音楽」というカテゴリーで一括りに見られることは増えている。業界の風当たりは、プラットフォームだけに向いているわけじゃないからだ。
うちの見立てを正直に言う。「SAY NO TO SUNO」という抗議の存在自体は、クリエイターの権利を守りたいという意志の表れとして、真剣に受け止めるべきだと思っている。学習データの問題、対価の問題、許諾の問題——これらはまだ何も解決していない。空にメッセージを飛ばす側の焦りは、理解できる。
一方で、イベント上空への飛行機抗議が何かを変えるかというと、正直なところそれは別の話だ。シンボリックな行動がムーブメントの温度を上げることはある。でも、交渉の席を動かすのはまた違う力学が働く。
今、AI音楽をめぐる議論の舞台は法廷にも、投資家向けのイベント会場にも、そして空にも広がっている。作り手として、この景色をどう受け止めるか。ツールを使う側にも、一度は問い直してほしいことがある。あなたが鳴らした音の「正当性」について、自分なりの答えを持っているか。
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Premiumで続きを読む本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。
