

ジョン・メイヤーが自身のNeural DSPプラグインの使用を明言
「もう使ってるよ。でもどの曲かは教えない。たぶん気づかないと思うけど」。ジョン・メイヤーがそう言い放った瞬間、世界中のギタリストは耳をそばだてた。
彼が語ったのは、自身のシグネチャーモデルであるNeural DSPプラグインのこと。AI技術を活用したアンプシミュレーターで、すでに実際のレコーディングに投入済みだという。問題は、どの曲かを本人が明かしていないことだ。
Neural DSPはここ数年でプロの現場に急速に浸透してきたブランド。アンプシミュレーション自体は昔からある技術だが、AIの処理能力が加わることで「本物との区別がつかない」水準に達しつつあると言われている。そこにジョン・メイヤー級のギタリストが「もう使ってる」と公言したわけだ。これはただの製品アピール以上の意味を持つ。
プロのレコーディングというのは、長らく「本物のアンプ、本物の空気感、本物のマイキング」が正義とされてきた世界。スタジオにどっしり構えた真空管アンプを、最高のエンジニアが丁寧に録る。そのプロセスそのものが「音の履歴書」だった。ジョン・メイヤーといえばまさにそういう音作りの代名詞でもある。
その彼がプラグインで録ったと言う。じゃあ何が「本物の制作」なんだ、という問いが静かに浮かんでくる。
うちとしては、これを「終わりの始まり」とは読まない。むしろ逆だ。「どの曲か気づかないと思う」という発言こそがポイントで、それはすでにその音が聴き手の耳をパスしているという事実の告白でもある。ツールの話ではなく、音の話をしていい段階に来ている、ということだろう。
AI搭載のアンプシミュレーターを使うかどうか悩んでいる人には、正直かなり背中を押される話だと思う。同時に、聴き手の側からすると少しモヤっとする話でもある。あなたが「これがメイヤーの音だ」と感じた瞬間、それはプラグインだったかもしれない。
で、あなたはその音、好きでしたか?
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