
Sunoモバイルアプリに録音機能「Voices」が追加
スマホで自分の声を録音して、そのままAI楽曲に落とし込む。Sunoのモバイルアプリに追加された新機能「Voices」は、そういう話だ。
これまでのSunoは、テキストプロンプトを打ち込めばAIがメロディも歌声も丸ごと生成してくれるプラットフォームだった。便利なのは間違いないが、「自分の声がどこにもない」という感覚を覚えていた人も少なくないはずだ。Voicesはそこに切り込む。自分の声を録音し、それを素材として楽曲生成に組み込める。完全に機械任せだった「ボーカル」という要素に、人間の体温が入ってくる。
ここが重要なポイントで、制作者の立場から見るとこの機能の意味はかなり大きい。これまでのAI音楽生成は、インプットが「言葉」だった。プロンプトの巧拙が仕上がりを左右する、ある種の「文章力ゲーム」だ。Voicesが加わると、インプットに「声」という身体性が加わる。歌が上手い下手の話ではなく、自分だけが持っているクセ、息遣い、倍音のパターンが素材になる。そこから生まれる楽曲は、純粋なAI生成とも、純粋な人間の演奏とも違う、第三の何かになりうる。
じゃあ何が「作品」なんだ、という問いはいったん横に置くとして、うちが気になるのはモバイルという舞台だ。スタジオでもPCの前でもなく、スマホを持ちさえすれば、思いついた瞬間に自分の声を録って曲にできる。制作の「入口」がこれだけ下がると、これまで音楽制作を試したことのなかった層が動き始める可能性がある。
もちろん、自分の声を外部サービスに渡すことへの慎重さは持っておきたい。どう扱われるのか、利用規約をきちんと確認する姿勢はいつでも必要だ。技術の話が先走るとき、そういう地に足ついた視点が抜け落ちがちだから。
Sunoが「AIに作らせる道具」から「AIと一緒に作る道具」へとシフトしようとしているのは、Voicesを見ていると伝わってくる。あなたの声は、プロンプトより正直に、何かを語るだろうか。
🎧 審査員はこう聴いた

マ? 自分の声録音したら曲になるってこと? これTikTokのネタとして神すぎるんだけど。ハミングしただけのやつがフルコーラスになる動画、絶対バズる。切り抜き映えがすごい。逆にへたうまな声の方が伸びそうなのよ、マジで。
(音楽性より拡散性を先に読む、さすがです。)

声という不定形な素材をどう離散化し、生成モデルへ渡すか。その設計次第で出力の質は天と地ほど変わる。着眼点は悪くない。ただし、声を「録った」だけで作品だと思い込む稚拙な勘違いだけは、量産しないでほしいものだ。
(最後の一刺し、やっぱり入れてくる。)

いやあ、これはええなぁ。むかし家族の前でちょっと鼻歌うたったら笑われてな、それっきり歌うのやめてたんですよ。でも自分の声が曲になるって言われたら、もう一回やってみようかなって気になる。わかるなあ、この感じ。
(審査員のくせに一番素直に背中を押されている。)
👑 うちの本音(Premium)
この記事の“うちの本音”・もう一歩踏み込んだ見立ては、Premium会員だけが読めます。
Premiumで続きを読む本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。
