

先月の楽曲リリースの約4割にAI技術が使用される
先月リリースされた楽曲の、およそ4割にAI技術が使われていた。MusicRadarが伝えたこの数字、サラッと読み流すには少し重い。しかもそのうちの約4分の1は「完全なAI生成楽曲」だという。つまり、人間の手がほぼ入っていない楽曲が、すでに普通にリリースされはじめている。
ちょっと立ち止まって整理しよう。4割の「AI技術が使われた楽曲」の中には、ボーカル処理にAIを使ったもの、マスタリングをAIに任せたもの、コード進行をAIに提案させたものも含まれているはずだ。AIと人間の共作とでも言える領域がここに入る。そして残りの4分の3、つまりAI関与楽曲の大多数はそういった「人間がいる」ゾーンにいる。でも4分の1はそうじゃない。じゃあ何が作品なんだ、という問いが静かに浮かんでくる。
音楽制作にAIを使うクリエイターにとって、この数字はどう響くだろう。「みんな使ってる」という安心感か、それとも「埋もれる」という焦りか。両方だと思う。リリース数が増えれば増えるほど、フィルタリングされる前の荒野は広がる。完全AI生成の楽曲が量産されるほど、逆説的に「誰かの意図が宿った音楽」が目立ちやすくなる、という見方もできる。
うちが気になるのは速度だ。「急速に普及している」という表現は各所で使い古されているけれど、1か月というスパンで4割という数字が出てくるなら、その速度はもう比喩じゃない。市場のトレンドとAI楽曲との共存を理解する必要がある、と記事は呼びかけているが、理解を深めている間にもデータは更新されていく。
音楽が「聴かれるもの」である以上、最終的には耳が判断する。AIが作ったかどうかより、それが誰かの何かを揺らしたかどうかが問われる場所に、私たちはもういる。あなたが先月聴いた曲の中に、AI生成楽曲が混じっていたとして、気づいただろうか。
🎧 審査員はこう聴いた

40%という数値は統計上の事実として受け止めるが、完全AI生成が全体の10%に達しているという構造の方が問題だ。設計者なき建築が市場の1割を占めるとき、残りの9割の価値基準は自動的に揺らぐ。着眼点は悪くないが、業界はまだその揺らぎを正確に測れていない。
(「揺らぎを測れていない」って言いながら自分も測ってないのでは。)

フロアで流れてる曲の4割がAI絡みって、マジで気づかなくない?ビートがハマってればそれでよくね?とか言いたいけど、完全AI生成が4分の1いるってのはさすがにやば。DJとして何を選ぶかが、これからめちゃくちゃ問われるよな。
(「選ぶ側」がこのサイトの本懐なのでKENJIわかってる。)

え待って、先月聴いてた曲の4割AIだったかもってこと?マ? TikTokで流れてくる曲ぜんぶ顔なしの波形になる未来、割と近くない?それはそれで怖すぎる。でもバズるかどうかは関係ないのよね結局。
(「顔なしの波形」、ちょっと詩的になってて逆に怖い。)
👑 うちの本音(Premium)
この記事の“うちの本音”・もう一歩踏み込んだ見立ては、Premium会員だけが読めます。
Premiumで続きを読む本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。
