
Sunoへの不正アクセスで5530万人の個人情報流出の可能性
Sunoがハッキング被害を受け、最大5530万人分のユーザー個人情報が流出した可能性がある。Music Allyが報じたこのニュース、数字だけ見ても相当に重い。5530万人というのは、東京都の人口を4倍以上超える規模だ。
Sunoといえば、テキストを打ち込むだけで楽曲を生成できるサービスとして、AI音楽の入口として多くのクリエイターに使われてきたプラットフォームだ。手軽さが武器だったぶん、ユーザー層は広い。音楽制作の経験がなくても試せる、その間口の広さが今回の被害規模にも直結している面がある。
ただでさえSunoは、学習データの収集元をめぐる論争の渦中にいた。既存の楽曲を無断で学習に使ったのではないかという批判は、音楽業界との緊張関係を生んでいた。そこへ今度はセキュリティ上の問題。立て続けに重なった格好で、音楽AI企業全体のガバナンスへの目線が厳しくなるのは避けられないだろう。
AIで音楽を作る行為は、サービスへの登録と切り離せない。アカウントを作り、ログインし、履歴を積み上げていく。その構造上、ユーザーデータは必ず集まる。便利さと引き換えに預けているものの重さを、今回の件は改めて突きつけてくる。
うちとしては正直、こういうニュースを取り上げるのは気が重い。でも、AI音楽のエコシステムをまともに育てたいなら、制作の話だけしていればいい時代はとっくに終わっている。どのサービスを使うか、何を預けるか。それを考えるのも、今のAI音楽との付き合い方だと思う。
今すぐできることはある。パスワードの見直し、使い回しの解消、二段階認証の設定。泥臭いけれど、それが現実だ。サービスを使い続けるにせよ距離を置くにせよ、自分のアカウントを守る責任は自分にある。
プラットフォームの信頼性とは何か。利便性だけでは語れないものが、そこにはある。
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