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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年8月3日

AIと有名人の声を守る商標権の課題について

声は、その人そのものだ。歌い方、しゃべり癖、息継ぎのタイミング。長年かけて積み上げた唯一無二の表現が、いまAIによって数秒で複製できる時代になった。

Music Business Worldwideに寄稿したのは音楽専門の弁護士。テーマは「商標権を使って有名人の声を守れるか」という、一見地味だけど実はかなり切実な問いだ。著作権でも肖像権でもなく、商標権。この組み合わせがじわじわと重要になってきている。

なぜ商標権なのか。著作権は「作品」を守るもので、声そのものには直接かからない。肖像権は国によって法整備がばらばら。では声を、その人の「商業的なブランド」として商標登録できないか、という発想がここ数年で議論されはじめている。特定の歌手の声が、ブランドとして機能しているなら、商標的な保護の枠に収めようという試みだ。

じゃあ何が難しいのか。声は「視覚的に表現できないと商標として認められにくい」という壁がある。音のサンプルを登録できる国もあれば、そうでない国もある。そもそも「似ている」の基準が主観的すぎて、侵害の立証が一筋縄ではいかない。法律が現実に追いついていないのだ。

AI音楽を作る人間にとって、これは対岸の火事じゃない。有名人の声を模倣したAI音声を曲に使った瞬間、どんな法的リスクが生まれるのか。商標権という視点が加わることで、著作権クリアだけを確認していれば安全、という話ではなくなってくる。

うちの見立てを正直に言うと、商標権での保護は「使える武器の一つ」ではあるが、万能ではない。各国の法制度が揃っていない以上、グローバルな音楽流通においては穴だらけになりやすい。ただ、この議論が進むこと自体は意味がある。法律が追いかけているうちに、業界側が自分たちのルールを考えておく必要があるからだ。

そもそも「声」ってどこまでがその人のものなのか。学習データに紛れ込んだ瞬間から、線引きは曖昧になっていく。あなたが今作っている曲のAIボーカル、そのルーツを辿ったとき、誰かの声が静かに混ざっていないか。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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