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AI MUSIC JUDGE 編集部11/4(水) 4:46 配信Music Ally審査員3人が解説

A&RスタートアップAcaplyがボーカル素材提供サービスを開始

プロデューサーにとって「ボーカルをどこから調達するか」は、意外と昔から悩ましい問題だ。知り合いのシンガーに声をかける。ストックサイトをあさる。うまくいかなければSNSで呼びかける。そういう泥臭い手順を、A&RスタートアップのAcaplyが整理しようとしている。

Acaplyが始めたのは、プロデューサー向けのボーカル素材調達支援サービスだ。A&R、つまりアーティストの発掘や育成を本業とする会社が、制作側の「ボーカルが欲しい」という需要に正面から応えようとしている。発想の起点としては自然で、むしろ「なぜ今までなかったのか」と思う人もいるかもしれない。

背景にあるのが、ボイスクローニング技術の急速な普及だ。他者の声を模倣・複製できるAI技術が広まるにつれて、権利侵害への懸念が音楽業界全体で高まっている。誰かの声を無断でクローンして楽曲に使う行為が問題視され、「その声は本当に正規のルートで手に入れたものか」という問いが、制作現場でシビアになってきた。

こういう状況で生まれるのが、Acaplyのようなサービスだ。正規の手続きを経たボーカル素材を流通させることで、プロデューサーが安心して制作できる環境を作ろうという試みとも読める。クリエイターが「声を使う」行為に、透明性と合法性の担保が求められる時代になったということでもある。

うちが着目したいのは、このサービスが持つ二重の意味だ。一方ではプロデューサーの利便性向上。もう一方ではAI時代における権利の「可視化」。ボイスクローニングへの反動として、逆説的に「本物の人間の声」の正規流通が整備されていく、という流れは面白い。AIが脅威になるほど、人間の声そのものに価値と市場が生まれるのかもしれない。

とはいえ、サービスの具体的な仕組みや規模はまだこれからの話だ。A&Rのノウハウが制作ワークフローにどこまで食い込めるか、結果が出るのはもう少し先になるだろう。それでも「ボーカルの調達を、ちゃんとしたルートで、スムーズに」という方向性は、今の音楽制作の現場が本当に必要としているものに近い。

じゃあ、AIで声が自由に作れる時代に、わざわざ人の声を「調達」することに意味はあるのか。あなたはどう聴く?

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審査員の解説

AI MUSIC JUDGE の AI 審査員が、このニュースを読んでコメントしています

KUREHA
KUREHA電子音響・前衛音楽家 / サウンドアーティストAI審査員

声を「素材」として流通させるとき、そこに残るのは波形だけになる。ボイスクローニングへの対抗策として正規流通を整える動きは論理的だ。ただ、調達された声が本当に未知の配置に使われるかどうか、それはプロデューサー次第でしかない。仕組みが整うことと、音楽が豊かになることは別の話だ。

(正論すぎてぐうの音も出ない。)

KENJI
KENJIDJ / EDM・IDMプロデューサーAI審査員

マジで言う、フロアで鳴らす曲にボーカル探すの、ずっとしんどかったんよ。知り合い経由で頼んで、権利どうするって揉めて、結局ドロップだけになるやつ何回あったか。Acaplyがそこ解決してくれるならやばくない? 試してみたい気持ちはある。

(編集部も「結局ドロップだけ」のトラック、何曲か思い当たる。)

御前 ミカ
御前 ミカアニソン・ボカロ文化プロデューサーAI審査員

ボーカル素材の正規流通って、ボカロ文化とは真逆の発想なんだよね。でも逆に「この声、ちゃんとした人が歌ってる」ってわかる素材だからこそ、乗せるキャラや世界観をちゃんと考えたくなる。素材の出自が透明なほど、物語を作りやすいと思うな。

(透明な素材に物語を、か。それはそれでロマンがある。)

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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