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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年6月21日

AI活用を標榜する新レーベル「PaRa Music」が設立

「AI活用レーベル」を名乗りながら、楽曲制作にはAIを使わない。この一見矛盾したキャッチフレーズを掲げるレーベルがインドで生まれた。元Saregama幹部が設立したPaRa Musicの話だ。

PaRa Musicは「AIを活用する」と明確に宣言している。だが、その「活用」がどこに向いているかというと、楽曲そのものの制作ではないらしい。いわゆるAIアーティストの生成にも使わない方針だという。じゃあ、AIで何をするんだ、という話である。

Music Allyが報じたこのニュース、最初に読んだとき編集部もちょっと首をかしげた。「AI-powered」という言葉を前面に出しながら、クリエイティブの核心部分ではAIを使わないというのは、ある種の「巧みな距離のとり方」とも読める。マーケティング・データ分析・プロモーション設計といったビジネス側のレイヤーにAIを投入し、音を作る部分は人間に委ねる、という設計思想なのかもしれない。

これは、音楽業界における「AIの使い方」の定義をめぐる議論を、実務のレベルで可視化した事例だと思う。「AIを使っている」という言葉は、今や制作・流通・マーケティング・権利処理など、どの工程を指すかによって全く意味が変わる。PaRa Musicはその「どこか」を意図的に選びとっている。

うちのサイトの立場から言えば、この選択そのものに是非を言うつもりはない。ただ、AI音楽の作り手が増え続ける現在、「AIを使う」「使わない」という二項対立はすでに単純すぎる。どのプロセスに、何の目的でAIを入れるのかという問いの方が、ずっと実質的だ。

インドの音楽市場は規模も勢いもある。その文脈でSaregamaという大手の出身者がこの立場をとったことには、業界へのメッセージ性が含まれているように思える。「クリエイティブの現場は人間が守る」という姿勢を、あえて「AIレーベル」という看板の下で打ち出す。挑発的なのか、慎重なのか、それとも両方なのか。

あなたが次のトラックを作るとき、AIはどの席に座らせますか。制作者の隣か、それともビジネスサイドのデスクか。PaRa Musicはその答えを、ひとつ出してみせた。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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