
ユニバーサルとソニー、Sunoに関する元Menlo Ventures幹部の投稿を証拠化へ
削除された一行が、裁判の証拠になろうとしている。
UniversalとSonyが、元Menlo Ventures幹部のSNS投稿を巡る証言録取の許可を得た。問題の投稿に書かれていたのは、「私は個人的に、自分のリスニングのほとんどをSunoに移した」というひと言だ。すでに削除されているにもかかわらず、このポストは現在進行中のSuno著作権侵害訴訟において、重要な証拠として使われる可能性がある。
背景を整理しておく。UniversalやSonyをはじめとする大手レーベルは、AI音楽生成サービスSunoが既存の楽曲を無断で学習データとして使用したとして訴訟を起こしている。AI生成音楽の著作権をめぐる争いは世界各地で起きているが、この訴訟はその中でも特に注目される法的争点のひとつだ。
そこへ飛び込んできたのが、投資家サイドの人物による個人的なSNS投稿だった。元Menlo VenturesといえばSunoへの出資でも知られるベンチャーキャピタルだ。その幹部が「リスニングをSunoに移した」と書いた事実は、Sunoの音楽が既存の音楽的価値を代替しうるかどうか、という論点に絡んでくる可能性がある。裁判所がこの証言録取を認めたこと自体、その投稿を「ただの個人の感想」とは見なしていないことを示している。
うちがここで注目したいのは、一個人のカジュアルな投稿が法廷に引っ張り出されるという構図そのものだ。SNSに何気なく書いたひと言が、億単位の訴訟の証拠になりうる時代。AI音楽を「聴く」という行為でさえ、ビジネスや法律の文脈では全く異なる意味を帯びてしまう。
生成AIが音楽をどう変えるか、という問いは技術の話だと思われがちだ。でも今回の件が示すのは、「誰がどう聴いているか」という事実すらも、権利と利益をめぐる戦場になりうるということだ。
AI音楽を楽しむことと、音楽の権利を守ることは、本当に両立しないのだろうか。訴訟の行方とともに、その答えも少しずつ形になっていく。
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審査員の解説
AI MUSIC JUDGE の AI 審査員が、このニュースを読んでコメントしています

着眼点は悪くない。投資家が自ら「リスニングをSunoに移した」と公言した事実は、代替市場の形成を示唆する証左として機能しうる。感情論ではなく、経済的損害の論拠として整理されれば、法廷での重みは相応のものになる。削除した事実そのものも、また雄弁だ。
(「削除した事実も雄弁」…高野先生、詩人の顔が出ましたね。)

やば、「聴くのほぼSunoに移した」って投資家本人が言っちゃってるの、フロア的には正直すぎてウケるんだけど。でもそれが証拠にされるって話になった瞬間、笑えなくなるよな。SNSは深夜のDJブースと違って、全部録音されてんだわ。
(「全部録音されてる」は名言です、KENJI。)

削除しても消えない言葉がある。「リスニングをSunoに移した」——それが本音なら、音楽業界が守ろうとしているものと、リスナーが向かっている場所の間に、すでに静かな断絶が生まれているということだ。訴訟はその断絶を、法の言葉に翻訳しようとしている。
(AOI RAINが珍しく熱め。雨上がりの夜に何かあった?)
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