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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年7月1日

Tidal、AI生成楽曲のロイヤリティ支払いを停止へ

消すのではなく、払わない。Tidalが打ち出したAI生成楽曲への対応策は、そのシンプルさのぶんだけ鋭く刺さる。

Tidalは今回、AI生成楽曲をプラットフォームから削除するという方向を選ばなかった。かわりに、そうした楽曲へのロイヤリティ支払いを停止する、という方針を発表した。楽曲そのものは残る。ただ、そこにお金は流れない。

この判断の背景にあるのは、人間が制作した音楽への還元を優先するという姿勢だ。ストリーミング収益のパイは有限で、AIが大量生成した楽曲がそこに割り込めば、人間のアーティストへの分配が希薄になる、という問題意識はかねてから業界内にあった。Tidalはその答えとして「排除」ではなく「無報酬」を選んだ。

じゃあ、AIで作った曲はただ置いておくだけになるのか。ある意味そうなる。聴かれることは妨げない。でも稼げない。これはAI音楽クリエイターにとって、削除よりも静かで、でも収益という観点では同じくらい重い判断だ。

うちとしてはこの動きをかなり注目している。理由は二つある。一つ目は「定義」の問題。TidalがAI生成楽曲とそうでないものをどう判別するのか、その線引きが今のところ見えていない。人間がAIを道具として使って作った楽曲はどうなる? ボーカルだけAIを使った曲は? この境界線は今後もめる余地がたっぷりある。

二つ目は「前例」としての意味だ。削除でなく無報酬という選択肢は、他のプラットフォームが参照しやすいモデルになり得る。SpotifyやApple Musicが似た仕組みを導入すれば、AI音楽の収益構造は一気に変わる。Tidalの今回の判断は、業界全体の地殻変動の序章かもしれない。

AI音楽を作っている側からすれば、「聴いてもらえる場所」と「稼げる場所」が切り離される時代の入口に、もしかしたら今立っているのかもしれない。その二つは、これからも同じ場所にあり続けるのだろうか。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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