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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年9月10日

Seratoの最新アップデート:AI活用でBPM変化に対応するBeatgrids

DJの現場で長年「呪い」のように語られてきた問題がある。テンポが揺れる曲、変拍子の曲、ライブ録音のように拍がグニャグニャの曲。これらをBeatgridに乗せようとすると、どこかで必ずズレる。手作業で修正して、また修正して、気づいたら本番前の貴重な時間が溶けていた、という経験をしたDJは少なくないはずだ。

Serato DJの最新アップデートが、その問題に真正面から切り込んだ。「Lucid Beatgrids」と名付けられた新機能は、AIを使って楽曲のBPM変化に動的に追従するBeatgridを生成する。これまでのBeatgridは基本的に「一定のBPMを前提とした格子」だった。テンポが揺れる瞬間、格子はズレ、DJは頭を抱える。Lucid Beatgridsはその格子を、曲の息遣いに合わせて変形させる仕組みだ。

このアップデートが効くのは、まず変拍子やテンポチェンジを含む楽曲を日常的に扱うDJだろう。ジャズのライブ盤、民族音楽、ポストロック、あるいはオールドスクールのファンクやソウルで育ったレコードたち。これまで「Beatgridが当てにならないから」と半ばあきらめていたジャンルに、新たな可能性が開く。

もちろん、AIがどこまで正確に拍を読み切れるかは実際に触れてみなければわからない。「AIが解析した」と「現場のDJが感じた」の間には、まだ埋まりきっていない溝があることも事実だ。ライブ録音の微妙な揺れや、意図的にルーズなグルーヴをAIが「修正すべきズレ」と判断するか「保持すべき揺れ」と判断するか、そこの精度次第でこの機能の評価は大きく変わる。

また今回のアップデートにはオープンストリーミング対応も含まれており、ワークフロー全体の拡張が狙いにあることも読み取れる。Seratoが現場のDJに向けて「もっとデジタルに頼っていい」と言いに来ている、とも取れる。

DJの技術とは何か、という問いは今に始まった話ではない。でも今回のアップデートはその問いを少し更新する。BPMを合わせる作業がAIに移ったとき、DJが次に任されるのは何だろう。答えはフロアにある、と思いたい。

🎧 審査員はこう聴いた

KENJI
KENJI

Lucid Beatgrids、やばくない? ジャズのライブ盤とかファンクのレコード、フロアに持ち込みたくても「Beatgridが死ぬ」って理由で諦めてた曲、あるじゃん。それが現実的になるなら神。ただAIが揺れを「直しすぎる」と逆にノリが死ぬから、そこだけ惜しいことになんないか心配。

「ノリを直しすぎるAI」って、優秀すぎる先輩みたいだ。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

着眼点は悪くない。変拍子やテンポ推移を動的に追従するという設計思想は、従来の固定格子より論理的に一段上だ。ただし「動的追従」の精度が低ければ、誤差を積み上げるだけの稚拙な機能に成り下がる。実装の質を見るまで及第点は保留する。

保留、つまりまだ採点用紙は白紙です。

ミミ
ミミ

ライブ録音の揺れって、演奏者が「ここで息を吸った」跡じゃないですか。AIがその余白を読めるかどうか、ここの間、やばくない? 修正されすぎたらコードがぁ…というかグルーヴがぁ…になりそうで、にゃん。

「演奏者が息を吸った跡」、詩人か。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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