

Deezer、AI生成楽曲を判別する無料ツールを公開
プレイリストの中に、知らないうちにAI楽曲が紛れ込んでいるかもしれない。そんな話が、もう仮定の話ではなくなってきた。
フランスの音楽配信サービスDeezerが、プレイリスト内のAI生成楽曲を判別できる無料ツールを公開した。使い方はシンプルで、ユーザーが持ち込んだプレイリストを解析し、どの曲がAIによって生成されたものかを特定してくれる仕組みだ。
Deezerがこのツールを作ろうと思った背景には、ちょっとぎょっとする数字がある。ユーザーがインポートしてくる楽曲の、およそ半数にAI音楽が含まれているというのだ。半数。2曲に1曲。もはや例外ではなく、ふつうの話になりつつある。
AI音楽そのものを否定したいわけじゃない。うちのサイトのスタンスとして、作る手段に優劣をつけるつもりはない。ただ、聴き手の側が「これは何なのか」を知る権利、そして権利関係の透明性をどう担保するかという問いは、まったく別の話だ。著作権や収益分配の仕組みは、楽曲がどのように生まれたかによって変わってくる。それを曖昧にしたまま流通が進むと、誰が一番困るかというと、ちゃんと作っている人間のクリエイターだ。
Deezerの判別ツールは、そういう文脈で「透明性を高めるための一歩」として位置づけられている。無料で使えるというのも重要で、プロだけでなくふつうのリスナーが自分のプレイリストを確かめられる間口の広さがある。
うちが気になるのは、このツールの精度と、その先だ。「AI生成と判定された楽曲」にどんな扱いがされるのか、プラットフォームとしてどんな方針につながっていくのか、今回の発表では見えていない部分も多い。判別できることと、それをどう使うかは、まるで別の問題だから。
自分のお気に入りのプレイリスト、調べてみたら何割がAIだった、という体験をしたとき、あなたはどう感じるだろう。その感覚こそが、これからの音楽体験を決める踏み絵になるかもしれない。
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