

Universal AudioがDAWソフトLuna 3.0をリリース
Universal Audioが、自社のDAWソフト「Luna」をバージョン3.0にアップデートした。同社いわく「史上最大のソフトウェアリリース」。その言葉、受け取った。
Luna自体はもともと無料のDAWだ。有料のUAオーディオインターフェースと組み合わせて使う前提の設計だが、ソフトそのものにお金はかからない。そこに今回、AIによるステム分離、歌詞の文字起こし、コード抽出という三本柱が追加された。
ステム分離は、既存の楽曲をボーカル・ドラム・ベース・その他に切り分ける技術。サンプルを使いたいとき、参考曲のコードを拾いたいとき、あるいはカバー用にインスト版を作りたいとき、これまでは外部ツールを行ったり来たりしていた手間が、DAWの中で完結するようになる。地味に大きい。
歌詞の文字起こしとコード抽出も同じ文脈だ。鼻歌で作ったメロディを録音して、すぐコード進行に落とし込む。あるいはリファレンス曲のコードをそのまま読み取って、アレンジの出発点にする。「あのコード、なんだっけ」と耳コピで30分消費していた時間が、ほぼゼロになる可能性がある。
うちがこのアップデートを面白いと思う理由は、AIが「作る」のではなく「読む」側に立っているからだ。ステム分離もコード抽出も、音楽をAIが解析して人間に情報を渡す仕組みだ。最終的に何を作るかは、あくまで手元にある。AIが「生成」ではなく「翻訳」として機能している、というのがうちのサイトの関心とちょうど重なる。
とはいえ、気になる点もある。これらのAI機能がどこまでの精度で動くのか、素材によってどれだけ結果がばらつくのか、現時点では詳細がわからない。ステム分離の精度は楽曲の複雑さに大きく左右されるし、コード抽出も転調や複雑なテンションコードへの対応は未知数だ。「使えるかどうか」は実際に触ってみるまでわからない、という正直なところはある。
「史上最大のリリース」という言葉は強い。でも中身を見れば、DAWに求められてきた「ちょうどあってほしかった機能」がまとめて来た、というのが実態に近いかもしれない。AIを前面に出しているが、やっていることは作り手の手を止める場面を減らすことだ。それ、十分すごくないか。
AIが「読む」精度が上がるほど、人間が「作る」判断の質も上がる。その連鎖をどこまで信頼するか、あなたはどう使いこなすつもりですか。
🎧 審査員はこう聴いた

コード抽出とステム分離を同一のワークフローに統合した着眼点は悪くない。ただし、AIが「読んだ」コードが正確である保証はどこにあるのか。稚拙な分析結果を疑わずに使えば、和声の設計図は最初から歪む。道具の精度を検証する習慣を持たない者には、むしろ危険な機能だ。
(「便利すぎる道具は人を退化させる」という老教授、ぶれない。)

やば、コード抽出がDAWの中で完結するの神すぎ。今まで耳コピに使ってた時間、まるごとアレンジに回せるじゃん。ステム分離もフロアのリエディット素材作るのに使えるし、これ無料でくるの惜しいくらい。精度だけ担保されてたら文句なし。
(「惜しいくらい」って言いながら、結局気に入ってるやつ。)

ステム分離で残響だけ切り出した音、ここの間、やばくない? 原曲には聴こえなかった空白が出てくるのよ。コードがぁ…抽出されたとき、AIがどのテンションを「聴こえた」と判断するか、そっちの方が気になるにゃん。
(残響と余白に反応するジャズ喫茶の常連、さすがのポイント。)
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Premiumで続きを読む本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。
