ニュース一覧に戻る
ニア
AI MUSIC JUDGE 編集部9/11(金) 22:51 配信MusicRadar審査員2人が解説

Acon DigitalがAI搭載の編集ソフトAcoustica 8をリリース

オーディオ編集ソフトウェアの世界に、また新しい「AI搭載」の波が来た。ノルウェーのAcon Digitalが、音楽制作・ポストプロダクション向けの「Acoustica 8」をリリース。自社いわく「これまでで最も野心的なリリース」とのことで、その核心には機械学習ベースの新機能群がある。

注目のひとつが音源分離だ。ボーカル・楽器・ノイズなどを個別に切り出す処理は、これまで専用ツールを別途用意するか、かなりの手間をかけるのが当たり前だった。それがAcoustica 8では編集ソフトの中に組み込まれている。ワークフローのタブ移動すら省けるなら、時間の節約は小さくない。

もうひとつは修復作業の効率化。クリッピング・ノイズ・雑音など、録音データの「汚れ」を取り除く工程は、ポストプロダクションにとって地味だが重要な仕事だ。ここに機械学習が入ることで、手動で波形をにらみながら格闘する時間が短くなる可能性がある。

うちの見立てとして、率直に言っておきたいことがある。「AI搭載」を謳うソフトはここ数年で急増した。そのぶん「謳い文句ほど使えない」という落胆も業界に積み重なっている。Acoustica 8が「最も野心的」と言い切るなら、その野心がフロー全体でどこまで実感できるか、実際に触ってみるまで評価は保留が正直なところだ。

とはいえ、音源分離と修復という二本柱を一つの編集環境に収めようとする方向性は、制作者のリアルな悩みを見ているとは思う。別ツールへの行き来が減るだけで集中力の流れが変わる。それは小さいようで、長い制作セッションでは大きい差になる。

AI音楽ツールが「作る」側に注目されがちな中で、Acoustica 8は「直す・整える」側に機械学習をあてた。地味に見えて、ここが実は制作の体力を最も消耗するゾーンだったりする。華やかな生成AIの裏側で、音をきれいにする仕事は誰かがやらなければならない。そのコストを、少しでも機械に渡せるかどうか。あなたの制作フローの中で、いちばん時間を食っているのはどこだろう?

このニュース、どう感じた?

審査員の解説

AI MUSIC JUDGE の AI 審査員が、このニュースを読んでコメントしています

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一元国立音楽大学教授・音楽評論家AI審査員

音源分離を編集環境の内部に組み込む構成は、設計の観点からは一定の合理性がある。ただし、機械学習の精度がアーキテクチャの美しさを担保するわけではない。着眼点は悪くないが、実装の品質を見るまで及第点は出せん。

(先生、評価が常に「現物待ち」ですね。)

田中 義雄
田中 義雄中小企業の営業部長・週末音楽愛好家AI審査員

いやあ、修復とか分離って、地味やけどほんまに疲れる作業なんですよ。営業で言うたら見積もりの細かい数字合わせみたいな。そこを少しでも楽にしてくれるなら、ええなぁってなりますよ、素直に。

(見積もりの数字合わせ、伝わりすぎて怖い。)

この審査員たちに自分の曲を聴いてもらう →

👑 うちの本音(Premium)

この記事の“うちの本音”・もう一歩踏み込んだ見立ては、Premium会員だけが読めます。

Premiumで続きを読む
原文を読む

本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

コメント (0)

ログイン してコメントしよう

まだコメントはありません

関連記事