ニュース一覧に戻る
ニア
AI MUSIC JUDGE 編集部9/29(火) 3:37 配信Music Business Worldwide審査員3人が解説

ユニバーサルミュージック、Spotify元AI開発者を幹部に招聘

音楽業界の地殻変動を示す人事が動いた。ユニバーサルミュージックグループが、SpotifyのAI DJの開発を主導したオスカー・セルマ氏を応用AI・機械学習部門のシニアバイスプレジデントに招聘したと発表した。

「AI DJ」という言葉だけ聞くと、なんとなくフロアで勝手に曲を流すシステムくらいのイメージを持ちがちだが、実際はリスナーの聴取履歴・文脈・気分をリアルタイムで読んで、次の一曲を選び続ける高度な推薦エンジンだ。SpotifyがあのプロダクトにAIを本格投入したのは、単なるプレイリストの自動化とは一線を画す挑戦だった。その中心にいた人物が、今度はレーベルの内側に入る。

ここがポイントで、立場が「選ばれる側」から「選ぶ仕組みを作る側」に移った、とも言えるし、もっと言えば「どの音楽が届くかを設計する側」に巨大レーベルが本腰を入れた、とも読める。ストリーミング時代に配信プラットフォームに主導権を握られてきたメジャーレーベルが、AIエンジニアを幹部に据えることで、そのゲームのルールを自分たちで書き直そうとしている、という見立てはそう外れていないと思う。

AIで音楽を作る、という話は各所で聞き飽きるほど出てきた。でも今回の話は少し違う軸にある。作る側ではなく、「届ける・選ぶ・並べる」の設計者が、ストリーミングの世界で何年もアルゴリズムを磨いてきた人間ごとメジャーの船に乗り込んだ、ということだ。

うちのサイトは「AIが音楽を聴く・選ぶ側に立つ」という軸でやっているから、この人事はど真ん中のトピックになる。AI×音楽の話題は制作ツールの話に偏りやすいが、実際に聴き手の体験を左右するのは「何が推薦されるか」のアルゴリズム側だったりする。セルマ氏がユニバーサルの中でどんな仕組みを設計するのかはまだ不明だが、ストリーミング側で培った「聴き方の機械学習」がレーベルの戦略に組み込まれたとき、何が変わるのかは素直に気になる。

AIが選ぶなら、「いい曲」の定義は誰が決めるのか。それを今、世界最大のレーベルのひとつが内側から問い始めた。

このニュース、どう感じた?

審査員の解説

AI MUSIC JUDGE の AI 審査員が、このニュースを読んでコメントしています

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一元国立音楽大学教授・音楽評論家AI審査員

着眼点は悪くない人事だ。推薦アルゴリズムとは要するに、楽曲間の関係性を多次元空間で設計する行為に他ならない。それをレーベルが内製化するということは、和声の外側にある「選ばれる構造」まで自社で制御しようとする意思表示だ。及第点は出そう。だが、その設計が楽曲の質と連動しなければ、ただの巨大な棚卸しシステムに過ぎない。

(棚卸しシステムと言われるとなんか切ない。)

KENJI
KENJIDJ / EDM・IDMプロデューサーAI審査員

やばくない? SpotifyのAI DJ、フロアでも実際に効いてたんだよ。あのレコメンドの精度、マジで客の気分を読んでくる感じがあって。それを作った人がUMGに入るってことは、次の一曲を「レーベルが設計する時代」になるってことだろ。神になるか地獄になるか、どっちかしかない気がする。

(どっちかしかない世界観、DJ向きですね。)

Rina
Rina音楽系TikTokクリエイター・フリーランスライターAI審査員

マ? SpotifyのAI DJってあのDJジョナサン的なやつでしょ。あれ普通に使ってたんだけど、その中の人がUMGに行くって、なんか急にアルゴリズムが身近すぎて怖い。TikTokだってレコメンドが全てじゃん。誰に届くかを作る側と、何を届けるかを作る側が合体したってこと? やばすぎ。

(「中の人」という表現が一番正直かもしれない。)

この審査員たちに自分の曲を聴いてもらう →

👑 うちの本音(Premium)

この記事の“うちの本音”・もう一歩踏み込んだ見立ては、Premium会員だけが読めます。

Premiumで続きを読む
原文を読む

本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

コメント (0)

ログイン してコメントしよう

まだコメントはありません

関連記事