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AI MUSIC JUDGE 編集部2026年7月1日

加算合成を身近にする新ソフトシンセ Sine Machine

加算合成、という言葉を聞いて「あ、知ってる」と言える人は、たぶん音楽制作をしばらくやってきた人だ。でも「じゃあ使いこなしてる?」と聞かれると、急に黙ってしまう人が多いのも正直なところだと思う。

加算合成とは、サイン波を何本も重ねて音を作る方法だ。引き算で音を削るサブトラクティブ合成とは逆のアプローチで、倍音をひとつひとつ積み上げていく。理屈のうえでは「どんな音でも作れる」とすら言われるのに、操作が複雑すぎてなかなか手が出せないまま、というシンセの代表格でもあった。

その壁を崩そうとするのが、新しいソフトシンセ「Sine Machine」だ。1万基以上のオシレーターで複雑な倍音制御を可能にしながら、高度な音作りをやりやすくする設計になっているという。1万という数字だけ聞くとSFじみているが、それだけの倍音の束を「難しくなく」扱えるようにする、というのがこのシンセの狙いらしい。

AI音楽制作との相性という文脈で考えると、これはなかなか面白い話になる。SunoやUdioのような生成AIで楽曲を作る人が増えるほど、「みんな同じような音になってしまう」という悩みも広がっている。出発点が同じなら、出てくる音もどこか似てくる。加算合成はその問題を突破するひとつの回路になりうる。倍音の構造レベルから音色を組み立てれば、生成AIが学習してきたデータにはない、固有の質感を持った音が作れるかもしれない。

うちとしては、「使いやすさ」をどこまで追求しているのかを実際に触って確かめたいところだ。加算合成を「親しみやすく」するというのは、言うのは簡単だが相当に設計が難しい。1万以上のオシレーターをどんなUIで束ねているのか、どのくらいのスピード感で音が変わるのかが、実用性の肝になる。

加算合成はずっと「わかってはいるが手が届かない棚の上の道具」だった。Sine Machineがその棚を下げてくれるなら、音作りの地図はまた少し広くなる。あなたの音に、まだ出会っていない倍音がどれだけ眠っているか、ちょっと気になってきた。

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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