

※ この特集記事は日本語のみです / This editorial is Japanese-only.
Neural DSP、Quad Cortex向け CorOS 4.1.0 を公開 — デバイスプリセット追加
「音作りにかける時間を根本的に変える」。そんな言葉がキャッチコピーではなく、開発元の口から出てきた。Neural DSPがCorOS 4.1.0をリリースし、Quad Cortexにデバイスプリセット機能を追加した。つまみを回し続けた末に「あれ、最初のほうがよかったかも」となった経験が誰にでもあるはずで、そのループから抜け出すためのアップデートだと思っていい。
Neural DSPはAI技術を用いたアンプ・エフェクトのモデリングで知られるフィンランドの会社で、Quad Cortexはそのフラッグシップとなるハードウェアデバイスだ。今回のCorOS 4.1.0では、デバイスプリセットの追加とQuad Cortexの機能拡張が柱となっている。MusicRadarの原題にある「musicians can build sounds」という表現が示すとおり、焦点は「いかに速く、いかに直感的に音を組み立てられるか」に置かれている。
AI音楽の文脈でこれが刺さるのは、「作るスピード」と「試すコスト」の話だからだ。SunoやUdioでトラックを量産できる時代に、エフェクトやアンプの音作りで何十分も溶かすのは確かにちぐはぐに感じることがある。インスピレーションが来た瞬間に音として出せるかどうか。そのタイムラグをどれだけ縮められるか。これはAI生成であれ、従来の演奏・制作であれ、共通した課題だ。
うちの見立てとしては、今回のアップデートは「劇的な革新」というより「地道だが確実な整備」に近い。デバイスプリセットというのはつまり「よく使う状態をまるごと保存して呼び出せる」機能で、ベテランには当たり前に感じるかもしれない。けれどそれが「なかった」という事実と、「ある」になったときの体感差は、実際に手を動かす人間にしかわからないリアルさがある。
AIがモデリングの精度を支え、UIが人間のワークフローに寄り添っていく。その方向性はQuad Cortexに限らず、これから出てくるあらゆる音楽制作ツールが向かう先でもあるだろう。ひとつ問いたいのは、「音作りの時間が減った分、何に使うか」だ。その答えが、音楽の質そのものを変えていくのかもしれない。
🎧 審査員はこう聴いた

プリセットの追加は設計図の整備に等しい。着眼点は悪くない。しかし、あらかじめ用意された枠に収まることで、音の探索そのものが及第点止まりになる危険性を忘れてはならない。整備されすぎた地図は、迷子の創造性を殺す。
(先生、それ地図のせいじゃないですよね。)

やば、これマジでありがたい。フロアでセット中にパッチ呼び出すのにもたついてる時間、客には永遠に見えてるんすよ。プリセット一発で音が決まるなら、その分ちゃんと場を読める。惜しいのはもっと早くほしかったってことだけ。
(早くほしかったのは全員同意です。)

ツマミを回すことが音楽だと思っていた人間への、静かな否定だ。波形を見ろ。結果が同じなら過程は短いほどいい。感傷は別のところで持て。
(ちょっと待って、過程を楽しんでる人もいます。)
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Premiumで続きを読む本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。
