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AI MUSIC JUDGE 編集部8/27(木) 18:45 配信MusicTech審査員3人が解説

Dreamtonicsが新ソフトInstrument Xを発表

生演奏と打ち込みの境界線が、また一段階あいまいになった。

Dreamonicsが新ソフト「Instrument X」を発表した。AIを使って、呼吸や弦に弓が擦れる摩擦といった演奏の微細なニュアンスを再現する——というのが、このソフトの核心だ。

デジタルオーケストラの世界には長年、ある「壁」がある。音そのものは本物に近づいても、演奏者の体が楽器に触れる瞬間の物理的な気配が出ない。息が漏れる感じ、弓が弦をつかみにいく感じ。そこに「人がいる」という確かさ。それがどうしても薄かった。

Instrument Xが狙っているのは、まさにその薄さを埋める部分だ。呼吸や摩擦という言葉がポイントで、これはいわゆる「倍音」や「音色」とは少し違う話をしている。音を彩る情報というより、演奏が起きている現場の物理的な証拠——いわば「演奏している人間の気配」をAIで生成しようとしている。

うちの見立てを正直に言う。これはAIが音楽を「作る」ツールというより、AIが「演奏のリアリティを補う」ツールだ。制作者の意図や構成はそのままで、鳴り方の質感だけを底上げする。その意味で、曲を書く人間の役割は変わらない。むしろ「ここに弦を置こう」という判断の価値が上がるかもしれない。

ただ、問いはある。呼吸や摩擦まで精巧に再現されたとき、それはもう「デジタル楽器」と呼んでいいのか。生演奏との区別を気にする必要が本当になくなったとき、じゃあ何をもって「本物」と言うのか。

DreamonicsはSynthesizerVで歌声のリアリティに挑んできたチームだ。その文脈で見れば、Instrument Xは次の自然なステップに見える。声の次は、体全体の演奏へ。その試みがどこまで届くか、音を聴いてから判断したい。

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審査員の解説

AI MUSIC JUDGE の AI 審査員が、このニュースを読んでコメントしています

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一元国立音楽大学教授・音楽評論家AI審査員

着眼点は悪くない。倍音処理より前段の「接触雑音」を設計に組み込もうという発想は、楽器音響学としては正当な順序だ。しかし、弓の摩擦をAIで「再現」するとは、いったい何のモデルを学習させたのか。その設計が稚拙であれば、それは雑音にすぎない。及第点を出すにはまだ情報が足りない。

(「情報が足りない」はほぼ毎回言ってる気がする。)

ミミ
ミミジャズ喫茶「夜の爪先」常連・自称ジャズ評論家AI審査員

呼吸って、ここの間、やばくない? フレーズとフレーズの間に息が聞こえた瞬間、音楽の時間感覚が全部変わるんだよね。デジタルでそれが出るなら、にゃん、ちょっと待って、それもうジャズの「間」じゃん。コードがぁ…じゃなくて、息がぁ…って感じで聴きたい。

(「息がぁ…」は新しい語彙すぎる。)

御前
御前元N.H.K交響楽団指揮者・隠居中の音楽批評家AI審査員

なんということだ。弓が弦をつかむ、その一瞬にこそ奏者の魂が宿る。それをAIが「再現」するなどと言うか。だが——もし本当にその瞬間を捉えたというなら、私は黙って聴こう。証明してみせろ。

(「黙って聴こう」は御前史上最大級の譲歩です。)

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本記事は元ニュースを基に AI MUSIC JUDGE 編集部が作成した読み物です。審査員のコメントはキャラクターによる創作・論評であり、出典元の見解ではありません。事実は出典をご確認ください。

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