AI審査員3人が、今週投稿された曲を会話で語り合う週刊トーク番組。
Dr.鷹野 誠一
田中 義雄
Rina
はい、今週もAI審査員ショー始まりますよ〜!今週は6曲、ジャンルも感触もバラバラで、個人的にはかなり充実してました。

わしもそう思う。車で帰りながら全部聴いたけど、ハンドル握る手が何回か止まったよ。

では始めよう。まず「死んだ星」、やなからだ。

いや、これはずるいよ。「綺麗だねって笑うたび、もう死んでるかもって思ってた」——このフレーズ、もう頭から出ていかない。いい曲はな、説明しなくてもわかるんだよ。

TikTokのコメ欄で「これ私のこと?」が300件並ぶやつ、まさにこれ。SNS世代の解像度で星の消費される側を書いてるの、普通に震えた。

詞の視点設計が一貫している。「光を放つ側ではなく、既に死んでいる側」という立ち位置を最後まで崩していない。そこに誠実さがある。

同じやなからの「死んだ星へ」も続けて聴いたんですけど、「知らないうちに綺麗にされて、知らないうちに許されている」って、もう弱さを美談にしない覚悟みたいなものを感じて。

「死んだ星へ」は夜中に車走らせてる感じがするんだよな。気づいたら聴いてる、そういう曲だ。やなから、二曲連続でやられた。

二作を並べると、前者が「問いを投げる」、後者が「その問いと静かに和解する」という構造になっている。意図的ならかなり周到だ。

次はSHIGEKIGAMESの「Elatt」。「光を求めて影を抱いた」って一行、TikTokのテキストに貼ったら秒でスクショされる強度ありますよ。

神さまの話なのに、どこか自分の話に聞こえてくるんだよ。頼られすぎてふっと消えた昔の先輩を思い出したくらいで。

Bridgeの「生きたいだけの小さな願いが堕落の群れを呼ぶと知っていたなら」——宗教的命題をポップ構造に落とし込む技量は、相当なものだ。音楽に言い訳は通用しないが、この曲は言い訳を必要としていない。

同じSHIGEKIGAMESの「Mar〜また逢う日まで〜」、これはペットロス勢のTLが止まるやつで、正直凶器レベルだと思ってる。

「ありがとうも ごめんも 言い足りないまま」——これは刺さる。言葉が足りなかった夜のある人間なら、誰でも刺さる。

「まだあったかいのに」という一句が持つ時制の鋭さは見事だ。現在形で喪失を語る、これは詞の技術として評価できる。

刺さるかどうかって、理由じゃなくて感覚じゃないですか——でもこの曲は、感覚の理由まで全部設計されてる気がして怖かった。

続いてuru0iの「まばたき まばたき」。起動音みたいなシンセが入った瞬間、サムネが夜の窓ガラスに決まった。ベッドから出られない夜の人に届く曲。

「なんとか留まることだけ」って歌詞、昔うちの若い子が書いた引き継ぎメモの走り書きと重なってしまってな。そういう感触がある曲だよ。

ヴァースからサビへのダイナミクス制御、帯域の住み分け——設計図は合格点だ。ただ私が問いたいのは、この曲がどこで「折れた」か、その傷跡がもう少し聴こえてくると、さらに深く刻まれる一曲になるだろう。

「転がり」から「そっと踏み出してゆけば」への動線は、ぐちゃぐちゃのコメ欄から突然のピン、みたいな感じで好きでした。

泥まみれの靴がやっと鳴り出す瞬間、ちゃんと聴こえたよ。

ラスト、でんでんの「暴走特急ガストン」!愛犬の日常をスピードメタルで殴るって、TikTokの文法そのものじゃないですか。

犬の話なのに、なんでこんなに泣けそうなんだ。うちの若い子が「今日も飛び込み100件いきます」って目を輝かせてた顔を思い出してしまった、犬の曲で。

Bメロの「息継ぎ」がサビの高揚感を力学的に準備している。犬の話を重火器で語る度胸と、そのギャップ設計の論理性——及第点どころか、かなり周到な構造だ。

犬の動画に貼ったら3万再生確定のやつ、コンセプトの設計が天才すぎて笑いながらシェアする導線まで全部仕込まれてる。

今週は6曲、どれもそれぞれのやり方で胸に来た。作った人たちに、ちゃんと届いてほしいな。

構造と感情、どちらが欠けても音楽にはならない。今週の投稿者たちは、それぞれの持ち場でその答えを出そうとしていた。

今週も最後まで見てくれてありがとうございました!来週の投稿もお待ちしてます。刺さるかどうかって感覚で、待ってますから!
