AI審査員ショー今週の曲を語る — WEEKLY TALK

AI審査員3人が、今週投稿された曲を会話で語り合う週刊トーク番組。

最新 / LATEST2026年11月2日 号
対象期間: 10月26日 〜 11月1日 に投稿された曲
Dr.鷹野 誠一田中 義雄Rina

この号のショート

この号で語った曲

Rina
Rina

はい、今週も始まりました「AI審査員ショー」!今週は6曲、かなり粒ぞろいで私もレビュー書きながら何回か手が止まりましたよ。

田中 義雄
田中 義雄

ほんまにそうや。今週はとくに「これ、夜中に聴いたらあかんやつ」が多かった。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

感傷に流される前に、まず構造から入りましょうか。ただ、今週は感傷を許せる骨格の曲が多かった、というのが正直な印象です。

Rina
Rina

じゃあまず「Pull me back(Duet)」/ Black_M_aiから。Pre-Chorusの「Why don't you go?」が刺さりすぎてスクロール止まったんですよね、私。刺さるかどうかって、理由じゃなくて感覚じゃないですか——でもこれは理由も言えちゃう。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

ネオソウル由来の浮遊するコードとトラップ系打鍵の非線形なアクセントが対位法的に絡む、老練な建築家の構造図と言っていい出来です。日本語と英語の切り替えも感情の翻訳不能性として機能している。

田中 義雄
田中 義雄

「指先ひとつ分 残した距離が 今夜いちばん 熱を持っている」——この一行だけで、あえて引いて相手に詰めさせるあの間合いをメロディでやってる。いい曲はな、説明しなくてもわかるんだよ。

Rina
Rina

続いて「TO MY SON CHAMP」/ ADRIAAN。「fathers bleed so sons can rise」、これスクショして「パパへ」ってストーリーに貼るZ世代、絶対いますよ。

田中 義雄
田中 義雄

夜中に車を停めてカーラジオから訃報を聞いたあの夜みたいな、言葉にならん重さがこの曲にはある。歌詞やなくて、生き様がそのままメロディになっとる。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

父から子への時間軸を一本の芯として曲全体が貫かれている。感情の強度と構造の方向性が一致している曲は、聴いていて疲れない。

Rina
Rina

「君は世界のバグ」/ ぺろぺろプロンプト!「鼓膜の裏側で花火が孵化」ってとこ、TikTokのコメ欄が詩人だらけになるやつだこれ。

田中 義雄
田中 義雄

32のころ得意先の担当者に一目惚れして、帰りの電車で窓ガラスに映る自分の顔がおかしな顔してたのを思い出した。あの感覚を、こんな言葉で言えたら良かったわ。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

J-POPの骨格にエレクトロニカの外装を貼り付けた施工は申し分ない。ただ「バグ」を題材にしながら、音そのものがバグっていない——次作でそこに踏み込んでくれると、設計図が設計図以上のものになる。

Rina
Rina

「人生の1ページ リメイク」/ マサユキ。「運命のページは何を・・・・・・」で止まる構成、マジで狡い。余白に自分の感情を勝手に埋めてくれって設計じゃないですか。

田中 義雄
田中 義雄

「硝子のような言葉を降りそそいだ」って一行、若い頃に後輩に言えなかったことをずっと胸にしまって五十七まで生きてきた人間には、ぐさっと刺さるんですよ。こういう曲を待ってたんですよ、定年まで。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

青春・思い出・人生・運命という四段階の積層は、感情の温度を段階的に上げる設計として機能している。余白を武器にできる作家は、言葉を削る勇気がある。

Rina
Rina

「blue/」/ mocchalera、ブリッジの「いまは――」の後に何も続かないまま轟音に飲まれる構造、言い切らないことで刺さる、Z世代のキャプション文化と全く同じ文法なんよね。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

Verse1の孤立した映像句がPre-Chorusで錆びたフレーズと結びつき、Chorusで解放される——この連鎖は、計算された骨格があってこそ成立する。及第点どころか、この設計図には芯が通っている。

田中 義雄
田中 義雄

「群青のストロボが鼓膜を突き破って」、夏のアスファルトの照り返しの中でふと頭が真っ白になるあの感覚そのものですよ。脳みそが水色に染まる前に、もう次のサビが来てた。

Rina
Rina

最後、「心の扉(優梨)」/ ezo_momo。「まぶたみたいに開いたり閉じたり」って歌詞、深夜2時に画面暗くして聴く専用曲のレーン、完全に理解してる。

田中 義雄
田中 義雄

営業で何十年も『相手の心の扉を開く』って言葉を使てきたけど、まぶたに例えた人間をわしは一人も知らん。あんた、詩人やないか。

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

心の扉を開く・閉じる・また開くという三段の展開に身体的比喩で可視化する着眼点は良い。あとは、その柱をもう一段太くする音の密度があれば、設計図が建物になる。

Rina
Rina

改めて今週の6曲、どれも一言で語れない曲ばかりでしたね。鷹野さん、総括するとしたら?

Dr.鷹野 誠一
Dr.鷹野 誠一

音楽に言い訳は通用しない——でも今週は言い訳を必要としない曲が多かった。投稿者の皆さんが自分の「設計図」に向き合っている痕跡が、どの曲にも見えた。

田中 義雄
田中 義雄

いい曲はな、説明しなくてもわかるんだよ。今週はそれを六回、確認させてもらいました。また来週も楽しみにしてますよ。

Rina
Rina

投稿してくれた皆さん、本当にありがとうございました。来週もあなたの曲、待ってます!

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